ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

岩手開発鉄道

たいして混んではいないのだけれども、上野から乗車した急行「十和田1号」の自由席は、一人で二人分の席を占領している乗客ばかりで、席を譲って欲しいというのも何だか面倒なので、いっそのことデッキで一夜を過ごしました。便所から漂ってくる香りにやさしく包まれて、それはそれは清々しい夜明けを迎え、盛岡駅に降り立ったのでありました。

東北新幹線がまだずっと先の未来に思えた頃です。
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DE10 1503

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キハユニ26 57

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キハ52 37

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上りか下りかも覚えていない貨物列車 ED75 103

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1538列車(仙台行き) ED75 1002
仙台行きの普通列車に乗車して一ノ関まで戻り、そこから大船渡線に乗り換えます。「十和田1号」を一ノ関で下車すれば大船渡線の一番列車に乗車できますが、深夜に2時間待つのは流石に厳しいと思ったもので。

大船渡線では盛駅で下車します。本日のメニューは岩手開発鉄道です。まだ旅客営業もしております。生憎と空は厚い雲で覆われています。
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キハ202。相当に手抜きしたデザインに見えます。でも、それがまたひとつの味だったりします。そう感じるのは、やはり鉄ちゃんだから?模型化もしやすそうですね。

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DD43 41。貨物列車を牽引する機関車です。石灰石を輸送します。

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DD38 31、DD38 32。色あせていますが休車なのでしょうか。

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キハ301は国鉄キハ07タイプの気動車で、元夕張鉄道が自社発注したキハ202です。モダンな流線形に、当時の国鉄設計陣の意気込みみたいなものを感じます。

この後、コダクロームに入れ替えて沿線に繰り出します。相変わらず曇りがちの冴えない天気でしたが、のんびりとした「これぞローカル私鉄だ!」みたいな雰囲気を満喫して、その夜は再び夜行列車の乗客となったのでありました。

昭和52(1977)年8月23日