ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

本日のスキャン テレプラス

今でも売ってるね、テレプラス。焦点距離を伸ばしちゃう便利な撮影グッズ、テレコンバージョンレンズ。通称、テレコン。でも実際には焦点距離が伸びているわけではなく、レンズ本体の中央部を拡大し、あたかも焦点距離が伸びているように見せかけているにすぎません。だから、レンズ本体があまり性能の良いものでないと、そのアラが拡大されてしまい、画質が落ちてしまいます。また、今のデジ一眼は感度が高いので実質問題はないでしょうけれど、テレプラスで拡大する分、レンズは暗くなります。焦点距離が1.4倍用のテレプラスなら二分の一、2倍なら四分の一に暗くなります。暗くなった分、シャッター速度を遅くするか絞りを開けるか感度を上げるかしなくてはなりませんが、シャッター速度を遅くすればブレやすくなり、絞りを開ければレンズの粗が目立つようになり、感度を上げると粒状性が粗くなります。

そういうことも分からずに使っていると、こんな写真が出来上がったりします。
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桑園→札幌 867M 昭和53(1978)年9月5日 50mm+テレプラス(倍率不明)

電車以外は、絵が流れていたりボケていたりして見苦しいです。シャッターは500で切っているので流し撮りではありません。38年目にしての発見であります。
ただ不思議なのは、いつもここまで酷くなるわけではなく、上の写真の次のコマを見ると
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やはり中央部以外は甘くなっていますが、1枚目ほどではありません。

テレプラスの使用は、スキャンしていて、どのコマもシャキッとしていないので何故だろうと思い、撮影データを見て分かったことですが、その甘さ具合に差が出るというのは何とも不思議であります。

もちろん、現行品は当時の製品から改善されているでしょうが、理論上、画質の劣化が必ず伴うということだけは覚悟しておいた方がいいでしょう。後は、望遠効果で得られるメリットとの兼ね合いでしょうか。

因みに、上の2枚とも露出不足です。これはまごうことなき我がミスです。

最後に
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桑園←札幌 試運転列車(これも露出不足です)
これは画質の劣化が感じられません。不思議ですねえ。