ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

本日のカラーポジ 北斗星のDD51

自分自身、モノクロ写真に飽きてきたので、カラーポジを先行してちょっとずつスキャンしちゃいます。特に考えもなく最初に選んだのは「北斗星」です。

イメージ 1
昭和64(1989)年1月7日 札幌←苗穂
5列車 寝台特急北斗星5号」 DD51 1143+DD51

青函トンネル開業に伴い、運転を開始してから10か月が経過した「北斗星」。その牽引機であるJR北海道所属のDD51の塗色は徐々に塗り替えが進んでおりました。

ここは、皆さまお馴染みの東9丁目踏切です。当時まだ存在しなかった厚生病院のあるところですが、当時あった北ガス専用線は今はありません。

この頃は神奈川県に住んでいて、メジャーな列車にはあまり心が動かず、ローカル線を主体に撮影しておりましたので、本州でも特急やジョイフルトレインといった類はあまり撮影していません。

冒頭の写真は、正月休みで帰省の時に撮影したものですが、遠くに行くのが面倒でしたので「どこか近場で」と思ってこの場所に来ました。札幌駅でもよかったのですが、やはり走りを撮りたかったですし、高架になった札幌駅は暗くて好きじゃありませんでした。

ローカル線で撮る時には、5万の地図を片手に歩きながら場所を探していました。撮影ガイド類は全く見ません。1日に歩く距離も10kmは当たり前で、しかし1日に撮影できる列車本数は極めて少なく、効率の悪さは半端ありませんでした。車で移動すればと考えたこともありますが、当時はペーパードライバーでしたし、逆に車で撮影しているファンに対して敵愾心を燃やしておりましたから、意地で「歩き撮影」をしていた面も大いにあります。

そんなスタンスでしたので、踏切で撮ることは手抜き以外の何物でもないと思って極力避けていたのですが、実際、踏切で朝から昼まで、ひっきりなしに通過する列車を次々に撮影していると、これも悪くないと思ってしまいました。列車の編成や車両の記録が簡単に残せるからです。ま、いくら御託を並べたところで、問題はその成果ということになるでしょうけどね。

JR北海道になってから721系なんてちょっと洒落た電車が登場し、北海道の鉄道の変わりっぷりが、この踏切撮影で実感することができました。これを機に、撮影スタイルの考え方が柔軟になったかもしれません。奇しくも昭和最後の日でありました。