小郡へ向かう急行「雲仙・西海」を待つ大阪駅のホームでは、それまでの間、撮影に励みました。すでに陽が落ちて暗くなっており、流し撮りばかりになります。
3003列車 寝台特急「彗星3号」(都城行き) EF65 1121
この頃は東京口のブルートレイン以外はヘッドマークを掲出していませんでしたので、撮影にはとても物足りないものがありました。
111系、113系
103系
特急「金星51号」か? EF58 5
「金星号」といえば、581・583系電車による名古屋~博多を結ぶ寝台特急ですが、臨時で14系座席車編成の夜行列車も運転されていました。
荷物列車 EF61 18(ラストナンバー機)
生涯見た唯一のEF61。オリジナルのEF61はざっくり言うと、貨物用のEF60にSGを搭載し高速運転に対応した旅客用電気機関車ということになります。EF58の後継機として製造されましたが、旅客列車を機関車牽引から電車へと方針転換した時期だったため、わずか18両に留まりました。当初はブルートレインの牽引にあたったこともありましたが、晩年は荷物列車、貨物列車といった地味な運用に終始しました。セノハチの補機EF61形式100番代への改造計画もありましたが、牽引力の問題から実現せず、昭和60(1985)年までに全廃されました。EF58の後継機として開発されたのにもかかわらず、EF58よりも先に全廃になった薄幸な機関車と言えるでしょう。
列に並ばなければならないので、いつまでも撮影に興じているわけにもいかず、これにて切り上げます。
昭和54(1979)年8月14日 大阪駅