ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

通勤形客車

昭和59(1984)年3月17日 徳島駅 オハ41 358
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通勤形電車や通勤形気動車というとそれなりにイメージってありますが、通勤形客車となると「何それ?」ってなりませんでしょうか。そもそも客車って、もともと長距離用という位置づけなので通勤形という区分がありません。でも、あるんですねえ、通勤形。
有名なところでは、和田岬線を走っていた究極の通勤形客車オハ64、オハフ64ではないでしょうか。腰掛がほとんどなく、便洗面所もありません。出入り口は中央部に新設されましたが、ホームのある側だけ。オハ61、オハフ61から改造されました。

写真のオハ41は並ロと呼ばれたスロ51から改造された形式で、腰掛がやはりロングシートになっています。手前側の出入り台は増設されたものです。デッキとの仕切りから仕切りまで目一杯ロングシートで、勿論、便洗面所もありません。窓配置だけが往年の1等車の雰囲気を醸し出していますが、かえってそれが哀愁を誘います。

気動車王国と呼ばれた四国では、魔改造と呼ばれるような気動車で有名でしたが、客車だってなかなか個性豊かな車両が怪しい雰囲気を振り撒いておりました。