苗穂工場構内の入換動車は、本線運用や駅構内での入換に従事していた機関車が除籍されたもので、もはや工場から本線へ出ることはありません。その違いを明確にする意図があるのかもしれませんが、現在の入換動車DE15 2515は、いわゆるDMV塗色をまとっており、過去の入換動車も独自の塗色が施されていました。
DD13 41は、初めて目撃した独自塗色の入換動車でした。
DD13 41は萌黄色のような少しくすんだ緑色に白帯を巻いておりました。カラーポジでも撮影しているので、そのうち紹介できると思います。
構内には、解体した車両の残骸を無蓋車に積み込むクレーン車の姿がありました。右のキハ21 24は解体が始まっています。
スエ30 41
機関区の方へ行ってみると、扇形車庫の横に古い客車が止まっていました。救援車のスエ30 41です。17mの二重屋根車は、この当時でも珍しい存在でした。スエ30のタネ車には幾つかの形式がありますが、この41号はオハニ30を改造した車です。3枚で2ボックス分というオハ31系の窓割は、オハフ60に引き継がれています。
残念ながら走行している姿を見かけたことはありませんが、幸いなことに三笠鉄道村に保存されており、今でもその姿を見ることができます。
昭和55(1980)年7月30日 苗穂