ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

「からまつ」で車内録音

循環急行「いぶり」に次いで、車内アナウンスの録音に挑戦した列車は、やはりダイヤ改正で廃止される「からまつ」でありました。小樽~釧路間の夜行長距離鈍行列車です。カセットテープを10本以上持って列車に乗り込みます。

静かな車内でキレイに録音したかったので、奮発して寝台車を取りました。列車の時刻を書き写した紙には、カセットテープを裏返したり交換する駅も書き込んでおり、万全の態勢で臨んだと思ったのですが、所詮は素人、盲点を突かれてしまいました。
寝台車では、深夜帯の車内アナウンスがないのです。寝台列車では全てそうなのですが、そうとは知らない経験不足によって、当初の目論見はすっかり当てが外れてしまいました。かといって、座席車に移動したところで混んでいて座れるかどうかも分かりませんし、貧乏人の悲しさ、せっかくの寝台券が勿体ないと思い、そのままジョイント音だけをひたすら録音したのでありました。

下り「からまつ」は帯広で下車しました。車内録音の本命は釧路発の上り列車であり、帯広駅ではちょっと録りたいものがあったのです。
それまでの間、ちょっと撮影に勤しみます。

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キハ22 602(←キハ22 272)
キハ22形式600番代は、200番代を簡易郵便荷物車に改造したものです。「簡易」としているだけあって「キハユニ22」への形式変更とはならず「〒郵便」や「荷物」の表記もありません。ちょうど写真の左半分が、郵便荷物を扱う部分になり、窓には保護棒が見えます。
他にも、札幌圏では見られない番号の気動車を撮りまくりました。

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入換中のDE10 1658
貨車の写真を撮っていないのが、返す返すも残念です。

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スヤ42 2

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スヤ42 1
倶知安駅で見かけた保健車スヤ32に続き、帯広駅でも保健車に会えました。ラッキー♡

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帯広駅改札口付近
色々なお知らせが張り出されています。新幹線のお知らせまであります。

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改札口上の発車時刻案内板ですが、右側には釧路行き「ぬさまい」と北見行き「池北」が掲示されています。この両急行列車もダイヤ改正で廃止されます。実はこの乗車案内を録音したかったのです。

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急行「池北」 手前のキハ40も「池北」です。

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急行「ぬさまい」 こちらはキハ56とキハ22の編成です。
残念なことに編成全体を撮影していません。

これで目的を果たしたので、のんびりと旧客鈍行で釧路へ向かいました。
乗車したのは滝川発釧路行きの425列車だったようです。

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札内駅で列車交換

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池田駅だったか
3軸ボギー台車の救援車スエ78 7です。戦災復旧車のグループになります。3軸台車のジョイント音って聞いたことがありません。マイテ49に乗ったことないし。

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作業、お疲れ様です。 池田を過ぎた辺りでしょうか。
ご覧の通り、DD51重連牽引です。

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庶路駅だったでしょうか。後ろは636号機ですが、前の機関車の番号が分かりません。

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釧路では時間があったので、釧路臨港鉄道でも見ようと線路までやってきましたが、列車の運転時刻も分からず、寒かったし手ぶらで駅に戻りました。釧路駅では無為に時間を過ごしてしまったようです。

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上り「からまつ」の発車30分前、改札をくぐります。

車内録音は昨夜の二の舞でしたが、一応、終点の小樽まで録音しました。しかも今度は札幌から小樽到着までも車内アナウンスがなく、本当にジョイント音だけの録音になりました。
ふてくされて車窓なんかを撮影します。

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張碓銭函

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張碓駅通過
トンネル脇にまで架線柱が残されています。貨物を扱っていた頃の名残でしょうか。

ほぼ目的を達成できなかった「からまつ」の車内録音でしたが、そんなこともあって、10数本に及ぶ録音テープは、いまだにほとんど聞いていません。

昭和55(1980)年9月28~29日