ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

苗穂工場一般公開

待ちに待った苗穂工場の一般公開日です。普段、見ることのできない工場内で、車両の素顔を見せてもらいます。

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北海道専用特急形交流電車781系。「試運転」ではなく「歓迎」とかにしてくれたらちょっとビックリしたかも。
この後、どこをどう歩いたのか記憶にありませんが、今とは大きく変わっていなければ、工場勤務されている方なら場所はお判りでしょうね。
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建屋の中に入るとDE15がいました。連結器の検査でしょうか。

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右の685号機にはヘッドマーク取り付け用とおぼしきステーがあります。この頃の北海道で、ヘッドマークを装着する客車列車って何かあったでしょうか。それとももしかして貨物?

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ナンバープレートを外しているので番号は分かりません。レール側面には、DD51 DE10 DD14と書かれているのが見えます。縦線は位置合わせ用の目印と思われます。

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黒いホースは燃料用でしょうか。もっと接近して撮ればよかった。

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オリジナルの画像で見ると、吊っていない左に置いてある車輪には「DD511009 R3」と白いマーカーで書かれています。DD51の動輪のようです。左手前に見える台枠は、熱水洗浄する部品を入れるものです。車輪は台枠に入れないで、台座に載せて洗います。

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トラバーサー越しに検査中の気動車を見ます。

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キハ56 137
歓迎されているので中へ入ってみます。

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キハ27 40
車体は塗装したてなのでしょうか、とてもキレイです。

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キハ22 213

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大々的に手を掛けられていました。車内の様子が気になります。

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作業中の車内に立ち入っちゃいました。今なら絶対にダメ。
客室内中央部には仕切り壁が設けられ、手前半分は腰掛が撤去されています。
仕切り壁の左側には、何やら骨組みが組まれています。

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腰掛が残る半分側。

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ちょうど排気筒の箇所に仕切り壁が設置されています。
実はこれ、簡易郵便荷物車への改造を行っているところなのです。骨組みは郵便用の棚になるのでしょうか。213号はタラコ色の604号となって10月中に出場します。

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この当時はディーゼル王国だった北海道も、今では多くのローカル線が廃止されて気動車の数が減り、ディーゼル機関車も貨物機を除き僅かな数を残すのみとなり、また札幌圏では電車化が進んだので、ディーゼル王国の称号は返上でしょう。

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タイフォンカバーが外されただけで、何とも間の抜けた表情に見えます。100番代が増備されて、電車の検修は忙しくなったのでしょうか。

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また機関車の方に戻ってきました。

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ナンバー文字の配列がちょっと妙だし、プレートの位置は右寄り。
左右の手摺を結ぶ、水平の2本のステーが珍しいかも。いかにも「ヘッドマークを取り付けて下さい」と言わんばかりに見えます。

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ちょっと遠いですが、反対側のナンバーは正常に見えます。でも、プレートはやはり右寄りに取り付けられています。

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間もなく訪れる冬に備えて、しっかり整備をしています。前頭車のウィングは外されています。

この頃は純粋に、普段の仕事っぷりを一般公開していたようです。ですから、いつも通りの作業の様子を、とても興味深く間近で見させていただきました。立ち入り制限のロープなんてどこにも張っていませんでした。

この後、構内に留置している機関車などを見に行きます。

昭和55(1980)年10月4日 苗穂工場