大学生になって最初の夏休み、バイトして貯めたお金で遠征撮影旅行に出かけました。お目当ては東日本の中小私鉄。ローカル色豊かな沿線風景に憧れての訪問です。有珠山の噴火が、旅行の前途を祝福してくれているようでした。
で、まずは江ノ電です。ここは電車や沿線風景が目的というよりも、TVドラマの舞台を見たいという不埒な気持ちでやってきました。不埒な気持ちを抱えた撮影はモノクロネガで済まし、気持ちを入れ替えてKⅡ(コダクローム25)で仕切り直しです。
軒下を縫うように線路が敷かれています。
玄関を出るとすぐに線路を横断。踏切ではなく踏板もありません。これは現実世界か?と、異郷の人間は不思議に思うのです。
車両基地。車両の写真を撮りたいけれども、あまりゆっくりもしていられないので先を急ぎます。
わずか一車線の道路に専用軌道。この窮屈感は模型の世界のようです。
海に出ます。サザンの曲が流れてきそうです。この当時からSASは人気がありました。凄いバンドですね。
何にもメモは残しておりませんので撮影場所を記しません。でもストリートビューで場所の特定はできそうですし、江ノ電好きの方ならよくご存じの場所でしょうね。
それにしても天気が・・・。発色も何か変。つか、こんな天気でKⅡ使うのが間違いでしょ。
昭和52(1977)年8月21日