ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

SLやまぐち号 ちょっとは冷静に

しょーもない写真をアップするのは自分自身のためにもならないのですが、もう出したものは仕方がありません。でも今回は幾分まともになります(自己評価)。

鍋倉です。
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SLやまぐち号」の前にやってくる気動車列車で練習ができます。キハ35系を見たのはこの路線が初めてです。都市部でもないのにちょっと違和感が。撮影はしても、乗りたいとは思いません。

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はっきりいって、これが自分の好みの構図なので、逆光であろうと薄い煙であろうと自己満足です。迫力ある、望遠レンズを駆使した煙モクモク写真は他の人がやればいいことであり、自分でやる気にはなりません。負け惜しみじゃないよ。

返しの列車を撮るため、長門峡へ移動です。
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当時は意識しなかったけれども、様々な形式が入り組んだ素晴らしい編成です。先頭のキユニ28は、キハ40顔した数少ないツートン塗色。

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煙が何もないというのは寂しい限りですが、まあこれはこれで良しと。
番号集めなら機関車主体の構図でよいでしょうが、決まりきった牽引機であるC571だけをド~ンとフレーム一杯に捉えるのは、なんかどうでもいいというか、蒸機列車の写真として勿体ないように思います。個人の嗜好の問題なので、それこそどうでもいいことなのですが。

昭和54(1979)年8月18日

ここ数年間に入手した数十冊(昨日も6冊入手)にも及ぶ古本の鉄道写真集を見るにつけ、標準レンズ・中望遠レンズできちんと撮られた写真にこそ、大いに感銘を受けます。いわゆるSLブームのさなか、プロのカメラマンも含めた著名人が望遠レンズを駆使した迫力ある写真をガンガン発表していますが、今見ると実につまんない。印刷の善し悪しも関係しているのかもしれませんが、その方たちの写真集は全然見る気になりません。持っていたものはほとんど処分しました。でも、プレスアイゼンバーンが発行する写真集は一味違います。価格もワンランク上ですが、それだけの価値があります。望遠を使ってもそれは凡庸な煙モクモクを強調するためなんかではなく、魅力ある構図を抜き取るための正攻法に則った使い方です。列車と風景との絶妙なバランスを取るためとも言えます。蒸機と今の近代車両とを同列の被写体として語るのはちょっと微妙な気もしますが、顔ド~ンな写真ばかりの鉄道雑誌は、もう立ち読みすらしておりません。蒸機現役時代に比べて、鉄道を撮影するカメラマン人口は何倍にも膨れ上がり、カメラ機材の性能も格段に向上してきましたが、撮影された膨大な写真の中に、一体どれだけ自分の心を揺さぶるものがあったでしょう。当然、自分が撮った写真の中には1枚もありませんが。(痛!)