赴任した工場は清水港線の沿線近くにあり、また独身寮も線路の比較的近くでしたから、土日には時折ふらりと撮影をするようになります。
清水埠頭←巴川口
清水港線といえば、名物は次郎長ならぬ巴川可動橋でしょうか。巴川に架かる鉄道橋で、通常は船舶航行のために上昇しており、列車が通過する時だけ下降していました。この日は特にイベントがあったわけでもありませんが、一般の人たちも列車を見学に来ていました。時期は未定ながらもすでに廃止が決まっており、また全国的にも珍しいDD13牽引の客車列車で、しかも1日1往復の運転ということが、廃止に絡めた報道により地元でも話題になっていたのかもしれません。乗客の中には清水到着後、静鉄バスで三保へ戻る人もいたでしょうね。
昭和56(1981)年9月13日
ポジのスキャンをしばらくお休みします。1コマ用のフィルムケースが底をついてしまいました。フィルムケースは1枚5円もするのですが、財布がお寒い状況ですので、なかなか一気に作業を進めることができません。
次回からは後戻りして、未アップの写真やビデオ映像からの静止画を掲載させていただきます。