今回からしばらく、以前掲載した写真と類似したものをアップさせていただきます。
東海道新幹線実現への布石ともなった80系電車は、昭和25(1950)年に登場しました。「電車は近郊向きであり、長距離運用は無理」と言われていた時代に、その常識を打ち破り、15両(郵便荷物電車も含めると16両)もの編成を連ねて(当時、電車としては世界最長と言われた)東京~沼津を走破したのを皮切りに、静岡、浜松と徐々に西進し、電車による長距離運用を現実のものとしました。
以来、東海道スジでは近郊形の111・113系をはじめ、長距離運用の153系、165系も15両編成を日常的に組んで走るようになりました。
真鶴←湯河原 153系
この当時に、東海道線では臨時運用も多かった153系電車。この編成は何両であったのか、撮り方が悪くて判断できませんが、基本10両、付属5両の15両編成だったように思われます。
横断幕から察するに、湯河原駅でしょう。
下り普通列車でしょうか。111・113系は基本11両、付属4両の15両編成を組んでいました。
静岡駅
EF58 91。スタイル抜群ながら性能は旧型電機。でも長大編成の荷物・急行・特急列車を牽引したスター的存在でした。
静岡駅
165系。
急行「東海・ごてんば」では、153・165・167系による混成16両編成という運用がなされ、新幹線を除けば日本最長の旅客電車でした。
客車の寝台特急列車では「はやぶさ」などが電源車も加えて15両編成を組んでおりましたが、もうとっくに過去のことですね。
昭和56(1981)年10月18日