ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

特大貨物

またまたハイビジョン映像からの静止画で恐縮です。今回は、友人の車に便乗させてもらい、大物車シキ801B2を追った時のものになります。

石谷駅でバカ停をしています。結構な数の鉄ちゃんが集まりました。
イメージ 1
輸送先は新得駅新得ではクレーンを使って荷卸しをしたことでしょう。面倒臭かったので荷卸しの撮影には行きませんでした。近くで撮影できるかどうかも分からなかったし。

イメージ 2
停車中に、貨物や貨車に異常がないかをチェックしています。貨物は発電所か変電所のトランスですね。

イメージ 5
石油類だって。トランスの中に詰まっているわけですね。

イメージ 3
これが全編成で、中間に車掌車を挟みます。
構内踏切を跨いでおり、これではもし下り列車を利用する人が居たとしても、乗車できないしホームから降りることができません。

イメージ 4
下り列車が到着してどうなることかと思いましたが、幸いにも乗降客は一人もいませんでした。

イメージ 6

イメージ 7
シキ801は台車8基で車輪は16軸。詳しい仕様はググって下さい。

イメージ 8
日本通運の所有になります。

イメージ 9
車掌車。妙に綺麗です。今や滅多なことではお目にかかれません。昔の車掌車にはトイレはありませんでしたが、ヨ8000にはちゃんと備えております。

イメージ 10
北斗星」が追い抜きます。

イメージ 11
スーパー北斗」も追い抜きます。「スーパー北斗」は落部で「北斗星」までも追い抜きます。どんだけ速いんだ。でも、それはもう過去の話。

イメージ 12
上り普通列車とすれ違います。

イメージ 13
上り貨物列車ともすれ違います。

イメージ 14
定刻、石谷駅を発ちました。しずしずとミシミシと。

イメージ 15
石倉→落部
上からの構図も抑えておきたい。

イメージ 16
山崎駅で上り貨物列車と行き違いです。

イメージ 17
国縫北豊津
臨時のキハ183系とすれ違いました。一応、狙ってはいましたが、シキがあんまり遅いので、すれ違う場所を読み誤りました。写真機のように、ビデオカメラはチャッと動かすわけにはいかないものですから。

イメージ 18
長万部→静狩
今はこの線路際には立ち入れなくなったようです。こういう鉄ちゃん排除には手抜きのないJR北海道です。

イメージ 19
小幌→礼文
ビデオ編集を意識して、変化をつけるためにこんな後追いで撮ったりもします。

イメージ 20
礼文→大岸
礼文駅で停車中に追い抜きました。有名撮影地だけあって、そこそこファンが集まっていました。

イメージ 21
有珠→長和
エントモ岬から。

イメージ 22
稀府駅
スペノが留置されていたのでツーショットで。「スペノって何ですか?」などとは決して質問しないように。

イメージ 23
崎守→本輪西
歩道橋から撮影。この特大貨物の前に、国鉄特急色キハ183系が通過してゆきました。

イメージ 24
本輪西東室蘭
貨物好きな皆さんがよく集まる特電前で最後の撮影。どうしたわけか、この時は誰もいませんでした。

8月8日の記事に、あてつけがましくシキ801の動画を貼り付けましたが、今回の静止画はそれとは別の日に撮影したものです。この動画もYouTubeにアップ済ですが、今回は貼るのを止めておきます。動画の方がカット数は多いです。

平成20(2008)年6月8日

まだDD51がそこそこ両数があった頃は、特大貨物や甲種輸送などの特殊貨物は専らDD51が牽引していました。特殊貨物そのものが貴重とはいえ「更新色」はヤだとか何とか抜かして、国鉄色DD51が牽引しないのなら見向きもしないというファンは、ごく少数ながら居たようです。たかが趣味、好き嫌いは人の勝手なので他人がとやかく言う筋合いのものではありませんが、実に勿体ないと思うのです。蒸機時代にも、お目当ての機関車でなければシャッターを押さなかったという話はよく見聞きするところですが、当時はフィルムが高価だったが故のこととある程度は納得できます。偏狭な思いで、お目当ての車両しか撮らないという心理は私の理解の度を超えているのですが、今になって後悔していないのでしょうか。
ところで、よく「原色」という言葉を見かけますが、辞書的には間違った使い方です。これは色の三原色のことであり、「原型」に対する意味はこれっぽっちもありません。執筆者が何も考えずに誤用し、それが雑誌やネットで拡散してしまった結果でしょう。真面目に校閲してね~な。JR九州車のド派手な塗色である赤や青は紛れもない原色です。「原色」ではなく「原型色」という造語なら納得できます。
また電車や気動車を「重連」だとか「三重連」などと、いやしくも「鉄道ファン」誌が表記したことがありましたが、あれも間違いです。「重連」はあくまでも動力機関車(有火回送車はOK、無化回送車はNG)に対して使う言葉です。2台以上の動力機関車を連結する形態を「重連」と呼ぶので、広い意味では三重連も百重連重連になります。後部補機は本務機とは分離しているので数に入れませんが、後部重連というのはあります。言葉は生き物だと言いますから、誤用もやがては認められてゆくのでしょうけど、いささか釈然としません。あ、「甲種回送」なんてのも間違いです。