松川駅の少し手前で妙な客車を発見。オヤ33の55号と56号となっています。車体には「交直流電車教習車」と表記してあります。何のこっちゃ?ググッてみてもよく分かりません。
背後は東芝の工場のようですが、現在も規模を拡大したような工場はあるようです。
足回りが分からないのが残念。資料によるとTR23のようです。端部は機関車の運転台を模したように見えます。乗務員出入り扉と側窓と運転窓。
本線を横断するわ、会社内の敷地に無断で侵入しちゃうわで、悪しき鉄道ファンの見本のようです。
ホームに沿った手前の線路は現在でも残されているようですが、オヤ33が載る線路は既に撤去されています。
さて、教習車ですが、先日ヤフオクで落札したばかりの「国鉄車両一覧」(日本交通公社編 昭和61年11月1日現在)を開いてみましょう。そこには「各地を回り職員に構造・操作・応急処置等の講習を行なうためのもので、現在ナヤ11(3両)、オヤ17(1両)、オヤ33(2両)、マヤ43(2両)がある。」とあります。ネットを見ると、この時点で残っていた2両とは2001号と54号のようです。
さて、55号と56号のタネ車はググれば分かるので、ここでは紹介しませんが、今度は友人から借りた「鉄道ピクトリアル 2001年6月号」を見ると、「ED75形交流電気機関車の教習用車両」とありました。車体表記の「交直流電車」はガセなの?
で、車内にはパンタグラフや床下機器や運転台まで設けられていたようです。つまり、客車の車内に該当車両の主要機器を設置して実習訓練できるようになっていたようです。そして各地に出向いて講習していたんですね。
写真はないけれども、多少はイメージができました。事業用車両って、ホント面白いですね。
昭和57(1982)年10月10日 松川~金谷川