ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

キハ183系の臨時列車

キハ183系は波動用としてしばしば臨時列車の運用に就いていました。中でも、5月から6月にかけては修学旅行臨が毎日のように走っていました。今回も手抜き全開でビデオ映像のキャプチャ画で申し訳ありません。

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とはいえ、画像の列車が修学旅行臨だったかどうかは定かでありません。それにしても先頭車が国鉄色というだけで、どうしてこんなに気品が感じられるのでしょう。

昨日、アマゾンから注文していた写真集が届きました。広田尚敬さんの「昭和三十四年二月 北海道」というタイトルで、真冬の北海道に単独で撮影に挑んだ記録です。対象は炭鉱鉄道や専用線の古典蒸機がメインなので、今の若い人には「あなたの全く知らない世界」であり興味の対象外かもしれません。私も数年前までは、古い蒸機にはほとんど興味はありませんでした。でも、自分の年齢を意識してきたせいもあったのか、古臭くてその個性豊かなスタイルに惹かれるようになりました。でもいまだに超有名なネルソン6200形式とピーコック5500形式の見分けがつきません。動輪径が違うという知識しかありません。
広田さんといえば鉄道写真の神様と崇められるほど、これまでに幅広い鉄道写真を切り開いてきた第一人者ですが、正直、ブログなどで拝見する最近の作風やビデオ映像を見て、だいぶ気持ちが離れておりました。昨年も蒸機関連の写真集を2冊購入したのですが、どちらもイマイチ心に響かず、友人に格安で譲ってしまいました。
でも、今回の「昭和三十四年二月 北海道」は、昔崇めたまんまの内容でした。文章もいいし写真も現場の雰囲気がよく伝わってきます。(美流渡の2719をけなしたのにはちょっとイラっときたけど。)標準系レンズを使っての自然な描写が何より好ましいです。思わず、うまいな~~~~と口に出ます。古典蒸機がメインといっても、バリバリな車両の写真はほとんどなく、周囲の情景の中の存在感を表現しており、私にとっても知らない世界なのですが、それでも懐かしい気持ちにさせられるのです。生活空間の中に存在する古典蒸機といった描写がそういう気持ちにさせるのでしょうか。
当時のゆるゆるな世情とはいえ、炭水車の上から、キマロキに便乗して、客車内で、線路の真ん中で、とにかくそのフットワークの軽さ、独自のカメラアイには敬服するばかりです。写真がとても綺麗です。今のように1列車に対して数十枚もシャッターを切るような力任せな撮り方ではなく、1枚1枚丁寧に撮っているのですが、そういう姿勢が保存にも表れているのでしょう、状態がとてもよく、ゴミやキズやフィルム自体の劣化というものを感じません。
9年前に出版された写真集ですが、価格が1万円もするのです。当然、私にそんな余裕などありません。ところが、先日、何気なくアマゾンを覗いていたら格安で出ていたのです。え、うそ!?安い理由は箱にキズがあるのと帯が破れているから。全然OKじゃん、ということで慌てず急がず迅速にポチッ。中の本体は新品同様でした。当然、その価格はもうありません。幾らなんでも1円とかじゃあないですよ。