ある大物臨時列車が走るというので初めて日光線を訪れました。日光線と言えば、国鉄は東武鉄道との競争の中でキハ55系や157系電車による準急列車を投入したことが思い出されますが、沿線の風景はさっぱり分かりません。157系はとうとう実物を見ず仕舞でした。まあとにかく、5万の地図を片手に今市駅で下車しました。
おっと、その前に早朝の上野駅です。
場所探しする上では、ちょうどよい頃合いに列車がやってきます。里の中であっても湘南色は悪くないです。
壊れかけのお地蔵様。拝んでから撮らして頂きました。
田んぼのあぜ道は地元の方々の通路になっています。車両一筋派には興味のない絵柄でしょうが、自分はこういう生きた鉄道の姿にこそ興味を惹かれます。とはいえ、何の変哲もない115系電車だからこういう写真を撮る気になったのでしょうね。
駅の反対側にも行ってみました。鬱蒼とした杉林（多分）が列車に覆いかぶさっているように見えます。
こちらの田んぼにはまだ藁の束が転がっていました。東北地方とは異なる風景です。
予定では夕方まで居ることになっていましたが、歩き疲れたのか、それとも撮影場所が決まったのか、お昼には帰宅してしまったようです。
忘れていました。この日は下見だったのです。本チャンの撮影は4日後でした。
昭和59（1984）年10月10日
