かつて旅客列車といえば蒸気機関車が牽引する客車列車という姿でした。
↓こんな感じで。
客車列車と言われても、機関車の後ろは煙でよう見えんとです。でもまあ、こんな列車ばっかり日本中を走っていました。
札幌駅 急行「天北」 昭和63(1988)年1月1日
昭和60年3月、宗谷急行列車が客車化されました。それが急行「宗谷」と急行「天北」です。従来のキハ56系が老朽化したことで、サービス改善を狙って冷房付きリクライニングシートの14系客車が投入されたわけですが、確かに昼行列車なのに一部の列車は寝台車付きという豪華編成なのですが、一方で所要時間が伸びたため、速達性は失われてしまいました。でも乗り心地の良い車両なら、少しくらい乗車時間が伸びても気にならなかったのかも。
札幌駅 特急「北斗星1号」 昭和63(1988)年5月6日
蒲田→川崎 特急「踊り子99号」 昭和62(1987)年4月11日
JR化後もしばらくは、普通列車も含めて客車列車は日本全国で運用されていました。それが今や定期列車では皆無です。JR線上には1本も走っていません。観光列車やイベント列車にかろうじてその姿を見るだけです。