ヘッドマークといえば、真っ先に思い浮かぶのは寝台特急列車ではないでしょうか。その時代の花形機関車が、ヘッドマークを誇らしげに掲げて颯爽と疾走するシーンはファンならずとも心動かされるものではないでしょうか。
昭和57(1982)年11月28日 湯河原→真鶴
昭和57(1982)年12月12日 真鶴→根府川
昭和59(1984)年7月27日 11:20 多良→肥前大浦
昭和59(1984)年7月28日 14:05 都農←川南
昭和60(1985)年3月2日 上野駅
昭和60(1985)年3月24日 06:36 東戸塚駅
昭和60(1985)年3月24日 06:54 東戸塚駅
昭和60(1985)年3月24日 09:27
昭和60(1985)年12月27日 20:35 八戸駅
昭和64(1989)年1月7日 10:57 札幌←苗穂
寝台特急以外では、宗谷急行にもヘッドマークが装着されていました。「宗谷」「利尻」「天北」「サロベツ」。そして夜行急行の「はまなす」。JR北海道発足まもなくの頃は、道北の快速列車にも大きなヘッドマークが装着されましたが、残念ながら一度も見ていません。
昭和64(1989)年1月7日 11:30 札幌→苗穂
札幌近郊の快速電車には小型のヘッドマークが取り付けられました。「くる来る電車ポプラ号」「いしかりライナー」「マリンライナー」「空港ライナー」「快速エアポート」。しかし気動車の快速列車への装着はありませんでした。
昭和60(1985)年12月28日 札幌駅
寝台特急列車に対して、ヘッドマークのもうひとつの定番だったのがイベント列車や臨時列車。その時限りの趣向を凝らしたものが掲出されました。
昭和60(1985)年4月7日 高尾→相模湖
昭和61(1986)年7月26日 18:29 鎧駅
昭和63(1988)年9月18日 10:28 国道駅
平成12(2000)年10月4日 ニセコ駅
「C62ニセコ号」では、「可能な限り現役時代の姿で」をモットーに復元されたのでヘッドマークは例外を除いて装着されませんでしたが、「SLすずらん号」から始まる復活SL列車では、独特の形状のヘッドマークが用意されました。「SLすずらん号」「SLニセコ号」「SL冬の湿原号」「SLふらの・びえい号」「SL函館大沼号」「SLデンマーク・ニッセ号」「SLクリスマス in 小樽号」「SLはこだてクリスマスファンタジー号」「SL塩狩峠号」「SL常紋号」「SL銀河号」・・・この他にいくつかあるのですが、調べるのが面倒になりました。
最後にご覧いただくのはつくば博開催に合わせて運転された臨時快速列車「エキスポライナー」です。上野~土浦間の運転で、各種車両がかき集められて運転されました。急行用、特急用車両に加えて、グリーン車までもが乗車券だけで乗車できました。
昭和60(1985)年9月15日 10:53 取手←藤代 エキスポ25号
昭和60(1985)年9月15日 11:12 取手←藤代 エキスポ29号
昭和60(1985)年9月15日 12:38 取手←藤代 エキスポ2号
昭和60(1985)年9月15日 13:37 藤代→取手 エキスポ4号
このほかに、20系客車や583系電車も充てられました。
国鉄が特急列車に初めてヘッドマークを装着したのは戦後の昭和25(1950)年から運転された特急「つばめ」で、戦後復興の中で華麗に復活しました。初期の牽引機はEF55、EF57とC59そしてC62。最後尾の展望車のテールサインと共に、特急列車としての威厳と矜持の象徴だったとも言えそうです。