前回の続きになります。津から乗車した近鉄特急車内では、他の新入社員らと共に快適な惰眠を貪り、いい時間を過ごしました。名古屋で下車すると私以外の社員はさっさと新幹線ホームへ向かい、横浜目指して帰宅してゆきましたが、私だけはこの時とばかりに在来線のホームに出て、写真撮影を楽しみました。
大阪からの急行「比叡」かと思われます。
浜松発大垣行きの普通列車(多分)と並びました。
153系の急行運用ですが、首都圏では房総地区に残っていましたが、中京地区ではこの「比叡」のみだったようです。
特急「しらさぎ」
名古屋と金沢・富山を結ぶ特急列車で、東海道本線を走る数少ない特急列車です。現在は金沢止まり。
DD13 310
マニ44 2030
貨車のような外観の荷物車で、パレット輸送に対応していました。それまでのマニ36やマニ60の置き換え用として製造されましたが、荷物列車の廃止により短命で役目を終えました。しかしJR東海が継承して、カートレインの乗用車輸送に活躍しました。妻面のちっちゃい貫通扉は実際に使われたのでしょうか。幌もないし、一体何のために・・・?
特急「しなの」
長野まで(一部は大阪発)結んでいた、381系による元祖振子特急です。低重心実現のため屋根上はスッキリ。300番代の形式が示す通り、アルミ車体です。今のご時世だったら無塗装になっていたかも。乗り物酔いの乗客向けにゲロ袋が用意されていました。
EF65 104
EF65 52
名古屋の駅は、貨物列車も数多く通過するのがファンにはたまらないです。
特急「ひだ」
他に名古屋発の特急列車といえば、紀勢本線の特急「南紀」(名古屋~紀伊勝浦)があり、キハ80系が運用にあたっていました。JR化後、出張で何度か乗車しましたが、まだ80系だったのは嬉しかったものの、腰掛が転換クロスシートに置き換えられており、テーブルがなくて、お弁当がとても食べ辛かった記憶があります。
新入社員研修では、夜の催事も含めて何にも覚えていませんが、名古屋駅で興奮してシャッターを切った記憶だけはかろうじて残っています。
昭和56(1981)年11月14日