ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

ケ90

田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮ください。

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昭和46(1971)年4月6日 中部鉄道学園

詳細は↓ウィキを参照して下さい。

国鉄ケ90形蒸気機関車 - Wikipedia

軽便鉄道というと、もはや遠い過去に存在した憧憬の鉄道といった感がありますが、実際には私鉄に現存しています。一般に認知されている軽便鉄道軌間が762mmなどと云った1067mm未満のヘロヘロ軌道といった低規格の鉄道ですが、過去には1067mm以上の軽便鉄道も存在したようです。模型の世界では、Nゲージなのに車体はHO並とか、そんなイメージがあります。我が北海道には丸瀬布森林公園いこいの森に蒸機、DL、客車、貨車とセットで動態保存されています。

さて、このケ90形式という命名ですが、「ケ」は軽便から来ているのは想像に難くありません。国鉄制式とは異なり、動軸数や重量などによる区分はありません。私鉄を国有化した際に様々な軽便蒸機が110輌以上も国鉄編入されており、タンク機40形式、テンダー機2形式に及ぶ雑多な印象です。製造は海外のメーカーの他に国内でも行っており、ケ90は製造銘板にあるように大日本軌道會社、後の雨宮製作所製です。重量は最大でも20トン(ケ800形式)で、ほとんどが6トン~15トンとなっています。ケ90形式は最軽量の6トンになります。

2輌からなるケ90形式ですが、僚機のケ91も保存されており、明治から昭和初期にかけて道路が未整備な時代、旅客・貨物輸送に大いに貢献した軽便鉄道の在りし日に思いを馳せるばかりです。