ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

58654

matuno kura が撮影した画像ではないので、転載はご遠慮下さい。

昭和44(1969)年4月25日 若松機関区

いわずと知れた「あそBOY」の現役時代の姿です。後に「SL人吉号」、更には鬼滅の刃無限列車牽引機にもなりました。などとつらつら書いていますが、ハチロクやキュウ―ロクはナンバーがなかなか覚えられず、58654が「あそBOY」であることには今気づきました。(汗)

69600から譲り受けたというK-7タイプの門デフは、屏風がかなり大きめ。大型のLP403と相まって、ハチロク特有の軽快感は少なめです。化粧煙突や形式入り番号板に交換された復活後の姿とは印象がだいぶ異なります。

大正時代から令和の時代まで、復活運転も含めているとはいえ、100年以上も走り続けているなんて、これはかなり驚異です。「高度なシステムなんてないんだから、部品さえ作れば何年でも走らせられるだろう」などと能天気なことを吐く人は鉄ちゃんの中にはいないと思いますが、図面通りに部品を作っても、すでに100年も走っていれば機関車自体が図面とは形状が食い違ってきているので、正規の寸法の部品が合わないことだって珍しくなく、現物合わせが避けられません。その微妙で繊細なモノづくりこそ職人技によるオーダーメイドと云えるでしょう。蒸気機関車の製造技術が今後、どのように継承されてゆくのかが気になる所です。

車歴は↓こちら。

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