昭和48(1973)年の元日、級友と一緒に留萌へ行きました。あわよくばD61が撮れればと考えたのかもしれませんが、結果は散々で人様にお見せできるような写真は1枚もありません。
この撮影行ではもうひとつの目的がありました。それは、札幌圏で最後に残った蒸機牽引の客車列車に乗車することでした。
札幌駅。友達とはしゃぎ過ぎて、ちゃんとした写真は撮れていません。札幌駅で蒸機を次に拝むのは、7年後の昭和55(1980)年まで待たねばなりません。
スハフ32 375
正月ということで乗客は少なかったです。いつもだと通勤・通学で混雑しているのでしょうね。これぞ汽車という雰囲気が堪りませんね。蒸気暖房がほどよく利いており、なかなかよろしい。
豊幌~幌向辺りでしょうか。
すれ違う列車も旧客です。機関車は蒸機ではありませんでしたけど。
電車や気動車の普通列車も走っていましたが、50系客車登場前であり、旧客の列車もまだまだ健在でした。
多分、幌向駅でしょう。
友達とおだっていて、本業の撮影が何だか中途半端になっています。
そして岩見沢駅に到着です。ここから乗り換えて深川まで行きますが、当時のメモは見つからず、どんな列車で行ったのかも覚えていません。
室蘭本線の上り客車列車
乗り換え時間に余裕があったのでしょう。室蘭本線の列車を撮っています。
この当時は、ホームから下に降りて撮影しても注意されたことはありません。さすがに線路の中で撮影したことはありませんし。この頃の蒸機列車は速度が遅いこともあって、向かって来る列車を線路の中で真正面に撮る輩が本当にいたんですよ。鉄道趣味の本に「やってはいけない撮り方」の例として実際の写真が出ていました。いけないカメラマンの後ろ姿は爺っぽく、小海線のC56を撮影していたと思います。でも筆者はちゃんと注意したんだろうか。
この後はカラーフィルムに詰め替えて、しょーもない写真を乱造してしまいます。
昭和48(1973)年1月1日