ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

本日のカラーポジ 和式気動車「くつろぎ」

昭和63(1988)年5月1日 札幌駅 8102D キロ59 2+キロ29 2
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北海道のお座敷列車であります。国鉄では「和式気動車」なんて呼んでいたと思います。最初はキハ27改造のキロ27が3両だけでしたが、昭和59(1984)年にキハ56改造のキロ59が2両増備されました。この時の塗色が、クリーム色車体に赤帯でしたが、その赤帯が側面も正面もV字を描いていたのが新鮮で、それまで国鉄急行色だったキロ27も同様の塗色に変更されました。

JRになってからは、上の写真の通りに変更されました。なんか小学生のデザインみたでイマイチ垢抜けませんが、変にゴテゴテやっちゃうよりかはマシでしょうか。

その後、快速「ミッドナイト」用の改造キハ27が登場した頃に、「ミッドナイト」に準じた塗色でキハ56形式550番代なるお座敷車が2両増備されました。この時、既存のお座敷車も「ミッドナイト」塗色に準じたものに変更され、キロ29とキロ59は、その姿で引退を迎えました。一方、お座敷車キハ56については、お座敷車キハ400形式500番代の登場に伴い、同様の塗色に衣替えされています。

お座敷車には数えるほどしか乗ったことがありませんが、掘りごたつに足を伸ばしてゆったりと酒を飲めるっちゅうのはなかなかええです。列車の揺れとアルコールの酔いとが絶妙にシンクロして、心地よい気分にタリラリラン。まさに「くつろぎ」ながらの旅を楽しめました。もっとも、くつろぎすぎて下車したくなくなるのには弱りましたが。

そんな楽しかったお座敷車も、今は過去の車両になってしまいました。

「くつろぎ」付き急行「利尻」

札沼線に入線した「くつろぎ」