この年の11月、国鉄最後のダイヤ改正が実施されました。分割民営化を睨んで、新特急色のN183系が投入され、「オホーツク」の運用にも就きました。N183系は老朽化したキハ80系を全て置き換えることとなり、これにより食堂車が消滅し、多くの鉄道ファン、旅行ファンをガッカリさせました。
今でこそ、引退の声も聞かれるようになって人気が高まるキハ183系ですが、登場時は「食堂車が無い」のただ一点で不評を買っていました。
私も最初は、この何とも奇妙なスラント顔で、定員の少ないキハ183系は嫌いでした。タバコを吸わない私はいつも禁煙車に乗車していたのですが、当時の自由席禁煙車はキハ183だけだったのです。いつも席取りに苦労させられました。
でもNキハ183は定員が増え、前面展望ができ、また、ただ一度だけ乗車したNキロ182はハイデッカーなので、好きになっちまいました。新しい塗色と相まって「やるな国鉄」と思ったものです。
国鉄時代の「オホーツク」の動画はありませんので、少し前のものを