ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

キヤ検を追え

友人H氏のお供で津軽鉄道などを撮影した帰り、函館にキヤ検が来るという情報が舞い込んでいたので、せっかくなので撮影することにしました。

早朝、フェリーで函館に到着するとすぐに撮影を開始します。手始めは安易に「北斗星」を駅撮りです。眠いし。
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6:09 渡島当別駅 北斗星3号 ED79 4
こんな日常的なシーンも、失うと貴重に思えてきてしまうのですから、人間の物欲の深さは限りがありませんね。

では本命を撮影するために木古内へ移動します。
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7:23 知内→木古内 試9143列車 ED79 14
道路下トンネル付近にはファンが固まっているようでしたが、その場所はハナから無視です。ビデオ撮影なので、シャッター音の嵐は御免です。プロカメラマンでビデオ撮影もする人の中には、シャッター音も現場音として捉える、心がとても寛容な人もいますが、私には絶対無理だ。

木古内で停車している間に先行移動します。
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7:47 泉沢駅
もう飽きるほど撮影した場所ですが、何の考えもなくカメラを構えました。江差線の電化区間は開けた場所が少ないので、いつも同じ場所での撮影になってしまいます。H氏はキャンピングカーを運転しているので、狭い場所には入れませんしね。

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8:08 茂辺地駅
再び停車の間に先回りして茂辺地駅の到着を撮影。先客が一人だけおりました。

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8:15 9012列車 特急「さくらエクスプレス」
毎年のように津軽海峡を潜って本州方面に足を伸ばす「ノースレインボーEXP.」です。白い車体同士の行き違いを撮りたかったのです。キヤ検の発車を見送ってから更に移動しました。

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8:43 清川口久根別
定番の撮影ポイントだけに大勢のファンがカメラを構えていましたが、そこから離れてカメラを回しました。
大きな仕事を終えた気分で、この後は、のんびり撮影モードに切り替えです。

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8:57 スーパー白鳥14号
しばしこの場に留まり、他の列車も撮影してゆきます。
3両+5両は貴重な編成ですか。

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9:03 121D
キハ40の右の鼻先に、駒ヶ岳が遠くに見えます。

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9:14 白鳥41号
もうこの電車も来ません。というか、まだ残っているのでしょうか?橋梁付近の木も、今ではすっかり伸びたことでしょう。

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9:29 3062列車
駒ヶ岳をアップで撮ればよかった。空コキの上に見えただろうに。

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9:37 3059列車
顔の真ん中のヘッドマークステーが、いつしか真っ白から2色に塗り分けられるようになりました。単線区間ながらも次々と列車がやってきて、短時間のうちに、だいぶ得をした感じです。

SLでも撮りに行くかということになって、七飯へ移動します。
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10:19 七飯→大沼 SL函館大沼号
下の写真の場所は当然、満員御礼状態でしたので、そこから少し離れた場所になります。もうこの区間優等列車が走ることは滅多にないでしょうね。

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11:12 スーパー北斗7号
SL列車が去ると、多くのファンも立ち去りましたが、それでも数人は残って撮影続行でした。なぜなら、この後にお目当ての列車がやってくるからです。

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11:50 ?D
これはお目当ての列車ではありません。はて?時刻表にはないし、回送でしょうか?

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12:28 スーパー北斗9号
まあ、のんびりと待ちます。お昼時なので、コンビニ弁当で腹ごしらえ。函館ならハセストの焼き鳥弁当と行きたいところですが、この時は何を食べたんだったか。

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12:35 回送
で、ようやくお目当ての列車の登場です。鼻モゲラの締まりのない顔が何ともアレですが、国鉄特急色なので無問題。

返しのSL列車を撮るために移動します。
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13:12 仁山渡島大野 2842D?
一応、正面奥には駒ヶ岳が見えます。
時変でもかかっているのか、なんだか時刻表と合いません。
この場所は有名になってから、通行妨害の駐車やゴミを散らすなどの迷惑行為が目立つようになり、地主さんをすっかり怒らせてしまったようです。そこでこの時は既に立入禁止になっていたようなのですが、同行のT氏が地主さんとお友達なので、この場所で撮らせてもらうことができました。ありがとうございます。

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13:37 スーパー北斗10号
すっかり陽が陰り、少々肌寒いようでもありますが、草むらに寝転んで惰眠をむさぼりながらのまったり撮影です。

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14:55 SL函館大沼号
重い腰を上げてSL列車を無事撮影。少々情緒的に。煙モクモクは飽きたし。

もうこの場所に桜の木はありません。地主さんが本当に怒って切ってしまったと聞きました。本当にいい場所は、人知れずにそのままにしておくのが一番ですね。

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14:56 渡島大野駅通過
遠くに見える渡島大野駅を通過するSL列車。煙がないので何だかよく分かりません。

さて、帰ることにしますが、途中での撮影も怠りません。
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17:21 落部野田生 トワイライトエクスプレス
撮影にはHDV方式のハイビジョンビデオカメラを使っているのですが、テープに記録するため、ドロップアウトによる映像の欠損という大問題が常にまとわりつきます。この映像も、その数秒後にドロップアウトが発生し、その箇所の0.5秒間が記録されていませんでした。アナログ時代には、ドロップアウトは映像の一部が乱れるという現象となって現れたのが、HDV方式では完全に映像が途切れてしまいます。これで何度泣きを見たことでしょう。ドロップアウト低減のために、高級な白テープ(SONYが推奨するお値段高めのビデオテープ)を使うも、効果があったという印象はまるでなし。今使っているのは、メモリーカードにファイル形式で記録するビデオカメラなのでドロップアウトの問題からは解放されましたが、このHDVは撮影時だけではなく、テープの経年劣化によってもドロップアウトが増大します。HDV記録したテープをお持ちの方は、早急にファイル化することをお勧めします。

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17:24 落部野田生 スーパー北斗17号
この頃は、281系の編成にさりげなく283系が混じっていました。基本編成3両、付属編成6両、ではありません。

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17:37 野田生落部駅 スーパー北斗16号
工事中の高速道路の近くから。高速が完成し、数年前に行った時には、この場所はさっぱり分からなくなっていました。

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17:39 野田生落部駅 3099列車
この列車を最後に撮ってから帰途に就きました。
途中、中ノ沢の「浜ちゃんぽん」へ立ち寄り夕飯を食べたのですが、その量の多さが今でも印象深く心に残っています。

平成19(2007)年5月6日