ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

石谷駅に大物車が停車中

数年に1度程度運転される大物貨物。大物といっても政治家とか成功を収めた企業家のことではなく、超重量級貨物のこと。中でも、発電所や変電所で使われる変圧器の輸送には鉄道輸送が欠かせません。その変圧器を輸送する貨車がシキと呼ばれる大物車で、100tくらいのものを載せちゃう。気動車2両分以上の重さ。重すぎるので、沢山の車輪で荷重を分散して線路への負担を抑えます。また走行速度は45km/hと低速なので、複線区間であろうと、追い抜きのために何度も運転停車を強いられます。この日の輸送では、函館本線石谷駅で1時間以上ものバカ停を行い、様々な列車と出会いました。

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7:13 9171列車停車
線路を軋ませながらしずしずと停車。シキが構内踏切を完璧に塞いでいます。

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終着駅は新得です。そこまでは追いかけませんでした。どうやって荷下ろしをしたのでしょうね。

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自重136.900KG!

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大物車については、ネコ・パブリッシング発行のRMライブラリーNo.91~93に詳しく紹介されています。私はNo.92しか持ってませんけど。詳細を知りたい方はそちらをご覧ください。No.92にはシキ801B2についての記載はありません。

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換算重量17.5両。つまり175t。これを16軸の車輪で支えます。

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車軸が発熱していないかなどの異状をチェックしています。

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係員が乗車するヨ8000。通常の貨物列車では廃止された車掌車が、大物貨物では健在。何もかもが特別な列車です。

さて、これから対向列車や追い抜き列車が次々とやってきます。
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7:21 3062列車

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7:24 3061列車

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7:32 北斗星

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7:44 スーパー北斗1号

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7:46 2840D

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7:53 3080列車

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7:56 2051列車

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8:13 2841D
乗降客がいたらどうしようとハラハラしておりましたが、幸い一人も乗り降りしませんでした。

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8:17 4092列車

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8:20 発車
再び線路を軋ませながら、9171列車はゆっくりと発車してゆきました。我々もゆっくりと後を追いかけたのでした。

因みにこの日撮影した場所は、大沼公園~赤井川、森~桂川石谷駅、石倉~落部野田生~山越、山崎駅(3076列車と行き違い)、北豊津国縫国鉄色キハ183系とすれ違い)、長万部~静狩、小幌~礼文礼文~大岸、有珠~長和、長和~伊達紋別、稀府駅(留置されたスペノとツーショット)、陣屋町本輪西本輪西東室蘭の合計15か所。大物車だけでなく、合間合間には定期列車もちゃんと撮影しました。それくらいスジは寝ています。あ、もう10年も前のことなのか。

平成20(2008)年6月8日