ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

汚らしい不愉快極まる落書き

国鉄の順法ストに関しては知識不足・認識不足で偉そうなことは言えませんが、国民を人質にするような迷惑千万な違法ストであったと私は解釈しています。兆単位のべらぼうな赤字を抱える国鉄が、合理化(当時はまだリストラという言葉は使われていませんでした)を推進するのは当たり前のことで、その合理化によって労働環境の変化を強いられる(場合によってはクビとなる)組合員が、それに反発する気持ちも分からなくもありませんが、国民を人質にして国鉄幹部を動かそうなどという態度では国民の理解など得られる筈などありません。「反対」「反対」と国鉄当局の合理化案へ反発するだけで、自分たちが積極的に赤字を減らすような努力などこれっぽっちもしようとしない、そんな身勝手極まる態度では尚更です。

ストに絡んで行われたのは、建造物や車両への落書きでした。誰に何を訴えようとしたのか、イマイチ伝わるものがありません。不愉快なだけです。こんなハンカクサイことをする暇があるのなら、利用客である国民に対して「良いこと」のひとつでもすれっつうの。私鉄ではストで無札改札(切符を見ずに改札)を実施して乗客に喜ばれていました。

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画像は滝川機関区です。滝川駅のホームから撮影していますが、落書きだらけです。いささか調子こいている節があります。結局、落書きを消すのは自分たちなのに、余計な仕事を増やしてどうするのでしょう。おそらく、下っ端がこき使われたのでしょうね。また、組合員のサボタージュには管理職もほとほと手を焼いたことでしょう。これによる利用客の不満や苦情は駅長や助役といった管理職や、車掌へぶつけられ、業務に大いに支障が出ることとなりました。組合をそそのかしたのが誰か分かりません。穿った見方をすれば、国鉄解体をもくろむ政治家や何らかの権力組織が焚きつけたのではないかとすら考えてしまいます。
いずれにしても客商売である筈の国鉄がお客である国民をないがしろにした時点で、国鉄の組合(国労動労)は国民から見放されたと言えるでしょう。いまだに不当解雇として、JR各社を相手取る裁判が元組合員によって起こされてますが、私としては自業自得として到底賛同する気にはなれません。大体、クビにしたのは国鉄であってJR各社は形だけとはいえ新規採用を行っただけではないでしょうか。訴える先が違っているように思います。といってもすでに国鉄は存在しないので訴える先などないわけですが。もし私がJRの社長であっても、会社の役に立たないどころか、会社や利用客に不利益を与える社員など不採用です。採用するわけありません。それに、分割・民営化に反対していた組合員がJRに就職させろって、おかしいだろ!卑しいだろ!バッカじゃね?

↑ちゃんちゃらおかしくてヘソが茶を沸かすっつうの。狂惨党の変態どもにそっくり。そうやって人生を無駄にするのか。

車両に殴り書きされた落書きを見るにつけ、そんなことを思ってしまうのです。反省無き者や新たな道を切り開かぬ者に、未来などありません。おや、他人事ではないかな(汗)。

昭和50(1975)年7月13日