ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

身延線でガックシ

旧型国電が残る数少ない路線ということで気にはなっていたし、富士駅で実際に目にしてその風貌に魅せられたので、撮影に出かけることにしました。

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草薙→清水
しょーもない重連単機を撮ってしまったのがこの日の不運を予告していたのかもしれません。

富士駅に到着するとEF15が発車待ちをしておりました。おそらく身延線の貨物だと思います。

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東海道本線上でも区間貨物にはEF15が充当されていました。

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甲府と、主に静岡とを結ぶ急行「富士川」。でも富士川駅には止まりません。

そして現れたのは旧型国電・・・ではなくピッカピカの115系
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深紅の車体に白帯といったいでたちは、いかにも新車でござるといった雰囲気を醸し出していました。当てが外れてどうしようかと迷いましたが、取り敢えず甲府まで乗車してみることにしました。もしかすると途中の駅ですれ違うかもしれないし。

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10:56発 甲府行きの631Mです。先頭はクモユニ143。

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竪堀~柚木 すれ違う244M お前もか。
列車は、そこはかとなく富士川に沿って北上します。

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芝川駅 626M
車両は沼津機関区の所属です。塩ビの帯はこの頃から流行り出しましたが、早速、乗客によって剥がされています。

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身延駅
この駅にも旧型国電の姿は見えません。

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甲府駅南口。
結局、旧型国電とはすれ違うことなく終点の甲府駅に到着してしまいました。あ~何のために身延線に来たんだか。
ところで、この駅前が現在はどうなっているのかストリートビューで見てみると、あまりの変わりようにびっくらポンです。田舎の駅が都会の駅に変貌していますね。

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クモユニ143-1
どんな形式にせよ、トップナンバーは嬉しいです。

お目当てに会うことはできず、当時は本当にガックシしましたが、今にして思うとこの115系2000番代を撮影したのはこの日を含めても数回でしたから、これはこれで良かったと思います。また、夏休みの帰省から清水へ向かう途中、富士駅で旧型国電を目撃して衝動的に途中下車し、形式っぽい写真を撮れたのも実にラッキーでした。そうしたチャンスにシャッターを押せるかどうかが、後の明暗を分けることになるのでしょうね。

昭和56(1981)年9月5日