全くの偶然ではありましたが、ただ一度だけサハシ165に出会いました。
12:05 酒折→石和 330M
出張で石和を訪れ、用事を済まして甲府駅に戻る途中で撮影したようです。カメラは常にカバンの中に忍ばせておりました。事務所では1時間待たされて、打ち合わせはわずか5分で終了。どんな打ち合わせねん。この撮影後、雨脚が強くなったので、バスに乗って甲府駅に出たようです。
546M(13:27発、新宿行き)
先頭車はクモニ83029。クモユニ74よりも側窓の数が多く、房総地区のスカ色とは異なり、雨樋の下に青帯がありません。列車種別表示窓には行先の「新宿」とあります。クモユニ74では「荷」と表示されていました。このあたりの使用方法は、地区によって違っていたのでしょうか。
DD13 233
九州は香椎機関区からやってきた233号機。通常だとキャブ横の白帯の中に切り文字ナンバーが貼り付けられますが、タブレットキャッチャーや運用図取り付け枠があったりで、ナンバーは下方へ逃げています。甲府駅に居るけれども八王子機関区の所属。
13:25 上り貨物列車 EF64 24
山岳路線用のEF64は上越線でも活躍。EF65PF1000番代と同じ顔をしているので、特急色に塗り替えれば正面からは見分けが付きません。EF65-1000が一般色にならなかったのは、EF64と区別するためだったのでしょうか。
13:28 アルプス5号・みのぶ
生まれて初めて見たビュフェのサハシ165。その6号です。営業は廃止され、ただの自由席車扱いです。使ってもいないビュフェをどうして使っているのか。それは冷房用の電源を供給するエンジンを搭載していたからです。サハシ165の代わりに共通運用のサハ164が連結されることもありましたが、このサハ164には売店が備えられており、わずか2両という稀少車でした。
急行「みのぶ」はここで切り離されて身延線に入りますが、身延止まりです。
630M(14:04発、富士行き)
これに乗って清水へ帰ります。711系ではありません。ワインレッド色の115系2000番代です。後に湘南色に塗り替えられます。平成になってからリバイバル色に塗り戻されますが、あろうことに茶ブドウのような茶色になってしまいました。指摘を受けてすぐにワインレッド色に塗り替えられたようです。
13:36 アルプス6号
南小谷からの急行列車です。こちらにもサハシ165が。50番代はサハシ153からの改造車で、この52号は元サハシ153-4だそうです。こうした貴重な巡り合わせがあるので、出張はなかなか悪くありません。その後も遠距離出張では、鉄道撮影に絡めてスケジュールを組んでいたのはここだけの秘密です。
2本の急行「アルプス」が顔を並べます。
12両もの編成を連ね、183系の特急列車と肩を並べるように、中央本線でその力を存分に発揮していた165系でありました。
昭和57(1982)年3月20日