ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

交流電気機関車

JR路線の交流電化区間は、どちらかというと地方にあるので、そこを走る電気機関車もその路線独自のものとして製造されました。北陸本線:ED70・ED74・EF70、九州:ED72・ED73・ED76、東北:ED71・ED75磐越西線:ED77、奥羽本線仙山線:ED78・EF71、北海道:ED76、ED79といった感じで。それだけ交流機関車は全国に散らばっており、撮影するのは一苦労ということになります。

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昭和50(1975)年7月17日 札幌駅

SG搭載で、全長がF級並となったED76-500。九州の0番代、1000番代よりも長いし、顔も周波数も違うし。500番が北海道の専用番代だった時代はこれが最後で、キハ40では東北に奪われてしまいました。スハ43・スハフ42では例外的に700番代が適用されました。

 

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昭和55(1980)年10月18日 青森駅

奥羽・羽越本線向けに製造された耐寒、耐雪、耐塩害仕様の700番代。ED71の廃車に伴い、東北本線にも進出。一部は青函仕様のED79に改造されました。781号機はED79 11に改造。

 

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昭和57(1982)年1月5日 平駅 243列車

常磐線にはトップナンバーがいましたがとうとう巡り合うことは叶いませんでした。

 

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昭和57(1982)年10月9日 16:20 松川→金谷川 1129列車

旅客に貨物にと、大活躍していたED75東北本線では三重連の運用もありましたが、見たことはありません。

 

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昭和57(1982)年10月10日 10:26 金谷川南福島

主力を外れ、区間貨物と補機に活躍していた頃になります。直流機関車はF級が主流でしたが、F級の交流機関車はEF70・EF71の2形式のみで、主力はD級でした。EF70は、ED74では重量貨物牽引には力不足ということで北陸本線の主力機になりましたが、EF71は急勾配区間での補機としての役割が大きかったです。東北本線ではD級が重連で重量貨物を牽引しました。

 

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昭和59(1984)年7月26日 14:59 船小屋←瀬高 132列車

九州のED76は、北海道の500番代とは別物と言われています。労働組合に配慮して同じ形式にしたんだとか。

 

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昭和59(1984)年7月26日 赤間→東郷 荷1037列車

マヤ組み込みの荷物列車。片パンタの場合、後ろ側を上げるのが一般的ですが、北海道では特定の側だけを上げていました。北陸本線でも前パンタを見たことが何度かあります。

 

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昭和59(1984)年8月11日 青森駅 あけぼの4号

寝台特急なのにヘッドマークが装着されなかった時代。味気なかった。791号機は、ED79 19に改造されました。

 

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昭和60(1985)年5月2日 07:43 苗穂←札幌 回1101列車
理由は分かりませんが、札幌運転区からの急行「ニセコ」の回送列車は、一旦、苗穂まで行き、そこで折り返し札幌駅に入線していました。

 

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昭和63(1988)年12月30日 盛岡駅

JRになって多くの車両に奇天烈な塗色が施されました。趣味的には面白いけれども、そこにコンセプトはあったのでしょうか。

 

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平成2(1990)年1月7日 函館駅

青函トンネル向けにED75-700から改造されたED79。21号機はED75 783からの改造。「海峡号」は普通列車なのにヘッドマークを装着し、青函トンネルを通過する列車への風格を感じました。

 

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平成10(1998)年4月2日 07:54 釜谷駅 9171列車

ED79-50は改造ではなくJR貨物の新製車。0番代に準じた仕様ですが、最高速度は100km/hに抑えられていました。登場時には足慣らしなのか、快速「海峡号」も牽いていたようです。画像の列車は、新製のDF200-10と、チップ輸送貨車に改造されるワム280000の甲種輸送です。