ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

夏の帰省も鈍行で

この前の正月帰省では年賀状を書くために、青森まで敢えて普通列車を乗り継ぎましたが、この夏休み帰省では暑中見舞いは書きませんが、やはり普通列車を乗り継いで青森へ向かいました。5本の普通列車を乗り継ぎ、上野から青森までおよそ16時間半。疲れて大変だったという記憶は微塵もありませんが、メモを見るとそこそこ疲れたような文言が記されています。そりゃまあ、そうでしょう。

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06:00頃 上野駅 季節寝台急行「おが」・急行「津軽

秋田発の「おが」と青森発の「津軽」は、どちらも奥羽本線経由の夜行列車。「おが」は20系で運転され、「津軽」は全車14系ハザ。

早朝で未明の上野駅は、やはり活気にあふれています。

 

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06:07 寝台特急「出羽」

こちらも秋田発ですが、羽越本線信越本線上越線高崎線経由です。撮影してすぐに06:09発の黒磯行き527Mに乗り込みました。

 

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09:11 高崎駅 131M

583系を近郊形に改造した719系1000番代。前3両のクリーム色が随分と異なります。なんでかな~。この09:54発福島行きの131Mに乗車します。低コスト改造のため客室内はなるべく手を掛けていないので、通勤用としてはいささか難を感じます。何より、薄暗い。

 

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09:15 黒磯駅 新特急なすの1号(到着)ほか

直流電車はここが北限。この先は交流電動車か交直流電動車のエリア。

 

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10:44 矢吹駅 131M

追い越しによる待ち合わせでしょうか。ホームにはくつろぐ人々の姿がちらほらと。

 

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11:10頃 郡山駅 ED75 706

ホームに降りて休息中の機関車に出会えるのも、普通列車の楽しみ。郡山では22分間の停車なので、改札の外に出るのもよし。出ませんけど。700番代はもともと奥羽本線向けに製造された耐寒・耐雪・耐塩害仕様の機関車ですが、この機関車はED71の置き換えとして福島機関区に配置されたものなので、こんなところまで足を延ばしていたのでしょう。また700番代の一部は、まもなく青函トンネル用のED79に改造される運命を辿ります。

 

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郡山駅 タキ21600形式タキ21607・タキ5750形式タキ65774

記憶にはありませんが、貨車にカメラを向けるほど気持ちに余裕があったのでしょうか。甚だしくブレていますけど。

 

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11:27 郡山駅 131M・つばさ8号

131Mの顔は前と後ろで異なります。前は食パン顔で、後ろはオリジナルの高運転台特急顔。特急顔ですが、特急シンボルマークが撤去され、「普通」を表示している姿は痛々しいように感じます。

 

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17:30頃 盛岡駅 ED75 705+ED75 151

福島で131Mから537Mに乗り継ぎ、一ノ関では更に2539列車に乗り継いで盛岡に到着です。乗り継ぎがあまりにスムーズだったので、福島でも一ノ関でも駅撮りする余裕はなかった模様。

 

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盛岡駅 1949D(18:40発陸中花輪行き)

白帯を巻いただけの簡易地方色といったところでしょうか。

盛岡からは本州最後の乗り継ぎで、541列車に乗車します。せっかくのED75重連牽引でしたが、撮影はしていません。

 

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20:35 八戸駅 不明な上り列車・ゆうづる4号

不明な列車はED75 137+ED75 1008の重連でした。

 

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20:45 八戸駅 541列車・はつかり23号

はつかり23号」に道を譲ります。

 

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青森港 檜山丸

青森には22:34の到着。青函連絡船の出航時刻は特急列車に合わせているので、青森駅の待合室でしばらく待ちます。どうしてホームでバルブ撮影をしなかったのかは、自分でも分かりません。1時間半待って、00:05出航101便の檜山丸に乗船しました。

 

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青森港 大雪丸

00:30出航1便の大雪丸です。煌々と照明に照らされる通路がいかにも旅客船らしい風情です。檜山丸は貨物船改造なので、通路はありません。でも、甲板は半端なく広いです。

武蔵小杉駅を05:09に出発した長い一日の普通列車の旅は連絡船で締めくくります。短い仮眠を取ったらあっという間に函館到着です。

 

昭和62(1987)年8月8日~9日