ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

C62 22

SAMPUKU爺様の画像につき、転載はご遠慮ください。

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昭和42(1967)年8月20日 原ノ町機関区

車歴は↓こちら。

C6222 機関車データベース (形式C62) - デゴイチよく走る!

平機関区所属です。

動力式逆転機をネジ式に取り換えています。

煙室扉のハンドル下には横向きの手摺(取っ手?)がありますが、何のためのものでしょう。23号機にも同様の手摺があります。

記憶力の良い方(私は当然、否)は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」に出演したのを思い出されたかもしれませんね。主人公である星野六子(堀北真希)が東北から上京する際に乗車した列車を牽引したのがこの機関車で、上野駅の到着シーンでナンバーがくっきりしゃっきり写っています。もっともモデルは2号機で、それを22号機にかなり丁寧に変身させたものです。とはいえ、苗穂タイプのドーム前手摺までは消せなかったようですし、除煙板の点検口は開いたままです。ってな感じでつい粗さがしをしてしまうのはファンの悪い癖ですね。余談ですが、ロケに使用した22号機のナンバープレートは、ロケ終了後、誰かがうっかり捨ててしまったそうです。

22号機の本物の映画出演は岩波映画の「ある機関助士」で、上野に向かう12列車上り急行「みちのく」牽引機として登場します。映画に関してはウィキを参照のこと。

ある機関助士 - Wikipedia

当時、首都圏はすでに電化により無煙化が進んでおり、「みちのく」も電機牽引に交代する時期でした。そのため、純粋に「みちのく」だけのロケでは撮影が間に合わないこともあってか、列車シーンでは別録り映像も多用されたそうです。C62映画としては鉄道ジャーナル社の「雪の行路」も有名ですが、あちらが純粋なドキュメンタリーなのに対して、「ある機関助士」はドキュメンタリーを元にした映画と云えるでしょう。なぜなら3分遅延を回復するという設定自体が作られたものにしか思えないからです。しかしだからといって、それは作品の価値をいささかも貶めるものではなく、的確なカメラワークと編集によって(BGMはちょっとアレな気がしますが)むしろ現場における緊張感・緊迫感を見事に描き、見る者を夢中にし感動させてくれます。いわば、事実ではないけれども真実が描かれています。

当時、水戸機関区所属だった22号機は、シールドビームを装備していたのが分かります。