国鉄最後のダイヤ改正を前にした撮影旅行でしたが、最終日はお名残乗車と洒落こみました。急行「ニセコ」で倶知安まで乗車し、折り返し43列車で札幌に戻るという行程です。画像は43列車乗車からになります。
倶知安駅を発車し踏切を越えて間もなくの地点。2号車のスハフ44 105に乗車です。客車は2両っきりで、この後ろに荷物車が3両連なっています。
振り返ると後方羊蹄山の偉容がシルエットで聳えています。山頂にはちょっぴり冠雪が。このすぐ後に北四線踏切を渡ります。
客室には入らないで、乗務員室隣の手ブレーキがある腰掛に着座しています。ブレーキの「ブ」から緩急車は「フ」。
銀山駅で、倶知安行き3532Dと行き違い。札幌~南小樽間はノンストップな快速列車ですが、小樽~倶知安間は各駅停車です。改築前の駅舎。
キハ27 49。急勾配、急曲線の山線に1エンジンのキハ27の運用とは。49号はおよそ1か月後に廃車されます。
後ろは後にキハ400-144となるキハ40 144。
小樽駅に到着し、ここで機関車を交換し、DD51からED76の牽引となります。
電車は711系だらけの時代。すでに全車、白帯付きの新色に塗り替えられています。
後にED76 551に改造される514号機が牽引します。わずか35kmの区間だけをED76に牽かせるというのも、今から考えれば非合理な運用に思えます。が、趣味的には大歓迎。
赤文字の行先サボ。そこそこ乗車しています。
朝里駅。改築前の懐かしい姿。
張碓トンネルに突入。
恵比須岩。海鳥が海面でぷかぷか。
札幌駅到着。乗車した車両です。スハ45 53を緩急車化改造しました。53号はスハ45の最終番号で、105号もまたスハフ44の最終番号。
43列車全景。客車2両に荷物車3両の5両編成。
1号車 スハフ44 27
2号車 スハフ44 105
普通列車でもちゃんと号車札を差しています。
3両目 マニ50 2213
5両目 マニ50 2205
4両目のワキ姿のスニ40だか41だか分からない車は撮影していません。乗客を降ろした後、43列車は荷43列車として終点の苗穂へ向かいます。
この後は駅の西側にある懐かしい踏切へ行き、「北海」を撮影して撮影旅行はお終いです。
昭和61(1986)年10月13日