ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

初めての銀山俯瞰

昭和63(1988)年5月4日 銀山→小沢 9162列車 C62 3
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銀山駅で下車し線路伝いに稲穂トンネルまで歩き、そこで目の前の山を仰ぎ見れば立てそうな白い場所が確認できましたので、早速トンネル脇から直登しました。幸い、途中で小径に出たので、それからはその道に沿って狙いを付けた場所を目指しました。

と書くと、淡々と山を登った様に思われるかもしれませんが、結構ぜいぜいはあはあと息を切らし、時に寝転んで小休止をしたりと、案外必死だったりします。当時は冬はもっぱらスノトレで撮影に出かけていましたので、足元が軽い代わり、深い雪をこぐと足元は濡れてしまうのですが、そんなに気にしたことはありませんでした。カンジキの類は使ったことがありません。

写真ではすっかり春の様相ですが、実際に歩いた小径は雪がそこそこ残っていました。逆に、それなので小径が分かったということでもあります。

この場所は以前より知られており、この時にも数人が訪れたのですが、数年後に訪れた時には数十人に膨れ上がったファンが「C62ニセコ号」を待ち構えていました。その時には線路伝いではなく旧スキー場あたりから登ったのですが、今度はベータカムでしかも急斜面だったので重いのなんのって。三脚は、このビデオカメラにはひ弱なものでしたが、それでも5kg以上ありました。ビデオカメラや三脚は背負えないので、重さ以上に嵩ばって持ちにくいのが難点でした。プロのビデオカメラマンはこんなのを担いで本格的に山登りをするのですから(多分、分解してリュックに入れていると思います)、恐れ入谷の鬼子母神です。

まだヒグマの恐ろしさも知らない無邪気なアラサーだった頃の話です。