ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

玉造温泉

20系客車に乗車して玉造温泉駅に到着。玉造(たまつくり)というのは、勾玉(まがたま)造りが盛んだったことに由来する地名で、大阪府茨城県などにも同様の地名があったそうです。勾玉の写真を見ると、子供の頃によく食べていたゼリービーンズを思い出してしまいます。

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06:18 玉造温泉駅に到着

この日は宍道湖をバックに撮影しようと考えていました。宍道湖なんだから宍道駅で下車すればいいじゃんと安易に考えておりましたが、地図をよ~く見てみると、線路が湖に接近している箇所には間に道路があって、距離もあまり長くなさそう。厳しいか?なんて思いながら、列車が乃木駅を発車して、いよいよ焦り気味に車窓を眺めていたら、段々畑に見える足場になりそうな場所を発見。そんなんで急遽、玉造温泉で下車することにしました。慌てる乞食は貰いが少ないという諺がありますが、来待まで行けばよかったかも、という後悔もなきにしもあらず。でも下車しちゃったのだからもう先へ進むしかありません。

 

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06:47 乃木←玉造温泉 280M

知井宮発、米子行きで、この区間の上り一番列車です。湘南色115系電車では、山陰本線という感じが全くしません。

 

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06:59 玉造温泉←乃木 おき1号

米子発、山口線経由の小郡行きです。学生時代の昭和54(1979)年の夏休みに、「SLやまぐち号」を撮影しに行った際、「おき」には本当にお世話になりました。

 

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07:04 乃木←玉造温泉 やくも2号

出雲市発、岡山行き。山陰本線で初めて見る特急電車。電化されたことで、線路の格が上がったように見えます。撮影はし辛そうですが。

 

さて、線路際から離れ、車窓に見えた場所へ行ってみると、そこは棚田でした。幸い、朝もはよから農作業をされている方がいらっしゃったので、写真を撮りたい旨を伝え、お邪魔させていただきました。と書くと簡単で素っ気ないですが、実際にはここに来るまでに既に汗だくで体はベトベトになっており、途中、ぬかるんだ道に靴は泥だらけ。おまけに、女郎蜘蛛の巣窟のような、蜘蛛の巣だらけの場所を迂回するため草むらを漕いだりと、結構、精神的・肉体的に疲れておりました。しかしまあ、何とか宍道湖の見える場所に辿り着いて、やれやれとちょっと安堵するも、霞んでよく見えないじゃんか(泣)。

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07:27 玉造温泉←乃木 出雲1号

浜田行きです。食堂車を連結した堂々たる12両編成ですが、この先、出雲市駅で食堂車を含む5両が切り落とされます。

 

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07:41 玉造温泉→乃木 430列車

大田市発、米子行きです。

 

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07:59 玉造温泉→乃木 444D

木次線の八川(やかわ)発、松江行きです。キハ40とキハ23らしき編成です。

 

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08:06 玉造温泉←乃木 さんべ

鳥取発、下関行きの急行「さんべ」は、鳥取~米子間は普通列車鳥取を05:00に出発し、終点の下関には14:00の到着。発着時刻がキリが良すぎです。長距離列車の割には、グリーン車のない3両ぽっきりの寂しい編成です。しかしかつては複数の行き先を組んだ多層階建て仕立てだった時期もあり、関門トンネルを潜り抜けて、九州まで足を伸ばしたこともあります。

 

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08:17 玉造温泉←乃木 437列車

米子発、出雲市行き。本命の列車です。

どの列車も連写しているのですが、沿線の何やかにやに邪魔されて、編成がまるっと綺麗に抜ける場所はありませんでした。

これにて午前の撮影予定は終了。駅に戻ります。

 

玉造温泉駅には、休車か廃車になった旧型客車が10両ほど留置されておりましたので、それらを撮影しながら列車を待っておりました。

 

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09:12 玉造温泉駅 やくも6号

左に留置されている旧客が見えます。それらの写真は未スキャンなので、アップできるのはしばらく後になります。オハフ33、オハ46、スハフ42、オハ47、オハフ45といった面々でした。

まずは特急「やくも6号」に乗車して米子に戻ります。

それにしても、ホーム上に敷き詰められた玉砂利が美しいです。

 

昭和61(1986)年7月26日