深名線を初めて訪問したのは、廃止1年前のこと。まだ廃止が決定される前のことでした。車を持つ鉄友から「行こう」と誘われて平成6(1994)年の夏と年末にそれぞれ1回ずつ泊まりで行ってきました。本数が少ないため、列車で撮影に行くにはあまりにも効率が悪く、ず~っと行かず仕舞いでしたが、車での撮影をきっかけに沿線風景に魅了されてしまい、ようやく一人列車に乗って撮影しに行くようにもなりました。もっとも、札幌を早朝に出ても、深名線内での撮影は午後からになるので、深川で最低1泊はして、撮影に臨んでいました。これは初めて単独で撮影に行ってきた時のもので、二泊三日のスケジュールでした。
列車撮影はビデオのみなので写真はありません(汗)。
朱鞠内~共栄
共栄駅を俯瞰する有名撮影地の山の裏側になります。朱鞠内側にカメラを向けています。名寄から戻って来る雪列車狙いでしたが残念ながらウヤでした。結局、4時間粘って上下1本ずつを撮っただけ。この場所で撮影したのはこの時だけとなりました。
そして翌日。深川を一番列車で発ちました。最初の目的地は沼牛。以前から目を付けていた山の中腹からの俯瞰狙いです。一番列車は快速列車並に途中駅を通過するため、沼牛へ行くには幌加内まで行って下車し、そこから上り列車で戻って来るのが最善の方法。
沼牛~鷹泊
遠くに沼牛駅が見えます(写真では分かりません)。プチプチで作った手造りの雨雪カバーがいかにも貧乏臭い。でも、結構役に立ちました。しばらくしてからメーカー製のレインカバーを購入しましたが、かえって使い辛く、結局この貧乏カバーを使い続けていましたよ(笑)。
反対側の鷹泊方面もず~っと見通せます。線路よりも道路(国道275号線)の方が目立っていますけど。
沼牛での撮影を終えると新成生へ移動しますが、列車がないので徒歩で向かいました。
新成生(しんなりう)~幌加内
駅周辺をうろちょろし、見通しのいい足場を見つけました。こんな田舎道でもアスファルトが露出しています。雪列車がウヤなのも納得。前の年の年末に来た時には雪がワサワサ降っていたのがウソのようです。キタキツネが線路を横断して行きました。野生動物はこの時期、エサ探しに苦労しているのでしょうね。中央に見える林の右側のず~っと奥に幌加内駅があります。
新成生で撮影を終えると、しばらく列車がありません。新成生駅でじっと列車を待っているのも寒いだけなので、歩いて沼牛駅へ戻ります。
沼牛駅
沼牛駅に戻っても、帰りの列車までたっぷり時間がありました。その間、どうやって時間を潰していたんだか。
深名線が消えてからもう丸25年かあ。
平成7(1995)年2月23~24日
ビデオはこんな感じで撮っています。(別の日の映像も混じっています。)