matuno kura が撮影した画像ではないので、転載はご遠慮下さい。

昭和42(1967)年4月3日 長町機関区
雨に打たれて車体はピッカピカ。しかし車歴表によれば「お前はすでに死んでいる」状態だった模様。今回からは2度目のキューロクシリーズになります。
キューロクと云えば、これまでのハチロクと並んで大正時代に生まれた大型(当時)の国産機関車。とはいえ、製造当初は一部の部品は輸入品を使っていたんだとか。
スマートなハチロクの姿を見慣れた後では、キューロクの太っちょぶりが強調されます。
キューロクには初代と二代目とが存在し、ファンらがキューロクと慣れ親しんでいるのは二代目の方。初代キューロクは二代目キューロクの誕生により9580形式と改称。いわばキューロクのプロトタイプであり、総数12輌は晩年、北海道に集結しており、北海道とは縁の深い機関車なのでした。
9629は前端梁のゼブラ模様と、後方の見通し確保のために背を低くした炭水車(既出の9625と同様)が特徴的です。除煙板は非装備で動力式逆転機が見え、入換機らしい姿となっています。
解放テコは向かって右側を短縮しています。どういう理由によるものだったのでしょう。
車歴は↓こちら。