藤田 慶二様と田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮ください。
昭和43(1968)年2月6日 米原機関区
昭和43(1968)年3月21日 稲沢第一機関区
車歴は↓こちら。
http://d51498.com/db/D51/D5172
この2年ほど前には本線仕業に就いていましたが、入換専用機となった際に除煙板を取り外しフロントデッキには手摺を設置。されど、逆転機はネジ式のままで動力式には戻されませんでした。
煙室側面に、シリンダー付近から煙突にかけて斜めに設けられた3段のステップですが、通常だと除煙板の陰になってなかなか確認し辛いものです。で、他のナメクジの画像も見てみたのですが、取り付け位置が異なっていたり(4号機など)、無い物まで結構な輌数があります。「蒸気機関車スタイルブック」などの図面には、砂撒き管の中央部にステップは描かれているものの、煙室部にはありません。ということは、煙室部のステップは後付けされたものなのでしょうか。
逆転機先端部のカバー形状はちょっと特徴的かと。ネジ式に交換した際に、その工場ごとにこしらえたものでしょうか。
安全弁の後ろ側に、L字形のパイプ状のものが2本、キャブ屋根まで伸びているのですが、これは一体、何?んで、「昭和の軌跡 蒸気機関車 パーフェクトBOOK」(KKベストセラーズ)のDVDに収録されている3CGを見てみると、発電機(出力500W)とATS用タービン発電機(出力100W)からの排気管とのこと。これまでのナメクジでは見かけなかったものなのに、なぜに72号機にはあるのでしょう。101号機以降の標準形ではちょこちょこあるようですし、他の形式でも普通に装備しています。模型屋さんにとっては当たり前の部品だったかもしれないので、またまた私の無知ぶりが露見した形となっていましたが、しかしながら北海道機ではまだ確認できておりません。
因みにこの3CGでは前回疑問だった石炭散水管も表現しています。散水は機関助士席から行っていました。これからちゃんと見よ~~~っと。