matuno kura が撮影した画像ではないので、転載はご遠慮下さい。

昭和38(1963)年以前 札幌駅付近
この2週間ほど、「ぽっぽや」さんからお預かりした古めのネガフィルムをスキャンしているですが、マロ38 1という客車の写真が出てきました。場所は札幌駅すぐ東側、跨線橋のあった西2丁目通踏切付近。画像の右端に跨線橋がチラッと写っています。入換の最中のようです。
ネットで調べても情報はあまりなく、かろうじて分かったのは、もともとはマロネロ37624(37600形式)という2等寝台2等車(2等寝台と2等座席車の合造車)で、昭和16(1941)年の形式称号改正によりマロネロ37 25となります。その後、多くがマハ47やマロネロ38などに改造されますが、25号と26号の2輌だけは戦後になりマロ37という2等車に改造されます。ここで窓配置が変わりました。昭和28(1953)年には称号改正でマロ38となります。かくして1号は札幌客貨車区(札幌駅の北側にありました)、2号は鳥栖客貨車区に配置されたのですが、たった1輌の配置をどう運用したのでしょうね。2号は昭和37(1962)年、1号は翌38(1963)年に廃車となり、僅か2輌所帯のマロ38は人知れず廃形式となったのでありました。