

昭和60(1985)年4月21日 上野駅
電車特急としては僅か2年半の運行に終わった「鳥海」ですが、この年の3月、上越新幹線の上野乗り入れに伴い定期運用を終了した後も臨時で運転されており、画像はその時のものです。もっとも、それと知って撮影した記憶はないので、たまたま偶然に撮影できたのでしょう。「鳥海」は羽越本線経由で上野と青森とを結び、上越新幹線開業前は「いなほ」として運転されていました。「いなほ」には青森までのものと秋田までのものがあり、「鳥海」は不定期化により秋田止まりとなっています。また上越新幹線の開業・「鳥海」の登場により「いなほ」は新幹線接続特急という位置づけとなり、運転区間は新潟~秋田・青森に短縮されました。
かつては上野と青森とを結ぶ優等列車には、東北本線経由、常磐線経由、奥羽本線経由、上越・羽越線経由といった4ルートがあり、それぞれに個性ある沿線風景を楽しむことができました。災害や事故による迂回運転時には、陸羽東線や北上線経由なんて列車もあったとか。
不定期特急「鳥海」は昭和63(1988)年に廃止され「鳥海」の愛称名は一旦は時刻表から姿を消しますが、平成2(1990)年に山形新幹線の工事が始まると、寝台特急「あけぼの」のうち奥羽本線経由から羽越本線経由となった列車を「鳥海」に変更し、ここに「鳥海」が復活しました。昼行特急の愛称名がトレインマークもそのままに寝台特急に採用されるのは極めて珍しいことかと。
寝台特急列車時代の写真が見つからないので(上野駅で撮影したような気がするのですが)、定期列車時代の画像を最後に載せます。
食堂車付きの堂々12輌編成でした。

昭和60(1985)年3月2日 西川口~川口