
昭和63(1988)年10月15日 特急「南紀」 キロ80 59 名古屋駅
折り返し運転の合間に給水を行っています。便洗面所で使用するための水です。屋根上に300リッターの大きな水タンクを搭載していますが、これ、初期のキハ81系として製造された1~5号にはなかったもので、2か所も便洗面所があるため水の使用量が多いということで(隣の車輛の乗客も利用していたのでしょう)6号以降は、このような形になりました。他の形式は床上に水タンクを備えています。
車体側面にある2か所の給水口は機関冷却用の水を取り入れるものです。正確には冷却水張込口というそうです。キロ80には2基の機関が装備されているので、給水口も2か所、そしてどちら側からでも給水できるように両側面全部で4カ所となっています。なお給油口は床下のどこかにあります。
白色の窓は洗面所。便所は反対側にあります。当初は波目ガラスや石目ガラスといった、いわゆる目隠しガラスを採用していました。

昭和55(1980)年6月8日 特急「おおぞら」 キロ80 37 札幌駅
波目ガラスは文字通り、波状に横縞となっているのが特徴です。

昭和55(1980)年5月17日 特急「北斗」 キハ82 78 札幌駅
小さいのは便所側の窓で、こちらは石目ガラス。解像度が低いので模様は分かりませんが、波目ではないことだけは分かるでしょう。他に目隠しガラスとして、すりガラスがありますが、デッキ扉の窓に使われていたような気がします。波目も石目も、ガラス越しに人影が分かるという理由から白色ガラスに入れ替えられたようです。

昭和53(1978)年6月3日 特急「おおとり」 キロ80 15 大麻~厚別
便所の下にある流し管から・・・。古くからの年配のファンの方で、沿線で撮影していて水しぶきを浴びた経験をお持ちの方は少なくないと思います。流し水の前に聖水が垂れ流されるので、水しぶきは便器の洗い水ということになります。まあ、固形物でなければさほど心配することはないかと。旅客機のトイレだって完全垂れ流しだそうで。まあ飛散具合は半端ありませんけど。トイレの流し管には足回りへの飛散を減らすためにゴムの覆いが取り付けられております。当時は、撮影時にこのようなスリリングな経験も味わうことができました。羨ましいですか。