ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

夕張の私鉄・専用線

dd51 1135様の画像につき、転載はご遠慮ください。

夕張鉄道に乗車し、夕張川を舐めて来る春の風に「気持ちいいんでないかい」を連発するdd51 1135様の声が聞こえてきそうです。

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遠幌から清水沢にかけての絶景ポイントかと思われます。

シューパル湖ではありません。清水沢ダムです。

左側は線路跡。おそらく専用線。この付近一帯は清水沢炭鉱と呼ばれており、この大夕張鉄道に沿って採鉱場(国土地理院の地図上の表現ですが、おそらく炭鉱のことだと思います)が散在しており、そこで採掘された石炭(多分)をこの専用線を使い清水沢駅まで、或いはダム近くにあった北炭清水沢火力発電所へ輸送していたと思われます。

 

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清水沢駅

夕張鉄道の専用ホームに乗車してきた列車が停車しています。(機関車は機回し済。)木製ホームが現役で、しかも朽ちていない!

国鉄の線路もまだ何本もあります。

まだ国鉄に蒸機が走っていた昭和50年、私の記憶違いでなければ、清水沢駅の入場券は国鉄の30円券ではなく、大夕張鉄道の10円券を窓口で販売していたと思うのですが、実際のところどうだったでしょう。

 

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場所は変わって沼ノ沢駅

北炭真谷地炭鉱専用線の運炭列車がホームの向こうに見えます。

 

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知る人ぞ知る、割と有名な廃車体なのだそうです。

かつて専用線で使用された客車のようですが、その素性は分かりません。旅客輸送は昭和41(1966)年に廃止されていますが、それよりもだいぶ前に製造された車輛でしょう。おそらく2軸の単車かと。

線路からはいささか離れた場所に置かれており、農家の倉庫になっているのだとか。まだあるのでしょうか。

 

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ところ変わって夕張鉄道の若菜駅跡です。

現役の線路は夕張支線です。今でも夕張鉄道線路跡の道路と駅へ向かうスロープとホームは残っているようです。

 

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北炭真谷地炭鉱専用線に戻ってきました。沼ノ沢へ向かう石炭を満載にした運炭列車が大カーブを進行中。牽引機は夕張鉄道からやってきたDD1002。

たったこれだけの記事を書くのに3時間もかかってしまいました。無知は疲れる。

昭和61(1986)年5月3日