ただいま鉄道写真スキャン中

昭和40年代中半の国鉄時代から、21世紀初頭のJR時代までの鉄道写真をご紹介。当時のことやら思い付いたことなどをとりとめなく記しました。

D51 5

田中 泰三様の画像につき、転載はご遠慮ください。

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昭和43(1968)年2月1日 名古屋機関区

車歴は↓こちら。

D515 機関車データベース (形式D51) - デゴイチよく走る!

煙突前部が、上端から弧を描いているのが、いかにも流線型を意識したデザインでしょう。今みたいにCADがあるわけでなし、工作は面倒臭そうですが、図面を起こすのも面倒そうです。

煙室扉回りの手摺は、わずかにコの字型が1個きり。なんでえ?

先輪はディスク輪心に交換されています。動輪はボックス輪心でも、先輪はスポーク輪心が原設計です。

3本の砂管はほぼ平行していますが、よく見かけるのは3本目だけが途中から後方へ折れる形状となっているものです。また砂撒き装置も第2動輪の前方と主動輪である第3動輪の前後に設置されるものが大半ですが、5号機のように第3動輪が前方だけで、第4動輪の前方に配置したものも見かけます。

狭いキャブの側面はいかにも窮屈そうに見えます。側窓は最初から大窓となっています。

ランボード上にはパイプが走っていますが、本来ならばここにカバーがありました。北海道以外でのC58ではカバー付きの機関車は珍しくありませんでしたが、D51では外されたものの方が圧倒的に多いようです。カバーは見た目をすっきりさせてデザイン上好ましく見えますが、検修の際にはいちいち外さなければならないので、現場としては剥き出しが望ましいでしょうね。北海道のDD51なんざあ、ラジエターカバーすら外していたものが多かったくらいですし。

ところでイカロス出版の「蒸気機関車 形式D51」(伊藤久巳著)には配置履歴が載っていますが、誤字もあって製造年月日はあまり当てになりません。